パピヨンだって虎が好き。

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【打球傾向】あらためてボーアをセイバーメトリクスで調べてみた⑤

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 どーもどーも虎太🐯です。

 

今回はボーアの打球傾向についてお話しするよ。

今までのデータを合わせてこれでどんなタイプかがわかるね。

そして今回はスタットキャストのデータもご紹介するよ。

 

スタットキャストってのは、トラックマンと映像解析システムを使ったデータ解析システムのこと。

トラックマンでボールの動き、映像解析システムで人の動きを追って、それを組み合わせてデータ化してるんだよ。

MLB中継を見たことがある人は、よく画面上に出て一般公開されてるから知ってるかもね。

日本ではまだトラックマンを導入していない球団もあるし、このスタットキャストのデータを取れないんだけどね💦

 

 それじゃあ今回もいってみよー📣

ボーアの打球傾向⚾

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■指標

GB/FB・・・ゴロ/フライ比率。1より大きければゴロの割合が多い

LD%・・・ライナー率

GB%・・・ゴロ率

FB%・・・フライ率

Pull%・・・引っ張り方向の打球割合

Cent%・・・センター方向の打球割合

Oppo%・・・逆方向の打球割合 

 

まず言えるのはゴロ比率が高いってことだね。

フライ率が40%前後。

ボーアは今季3Aで無双して試合数の割にホームランもたくさん打ったけど、やっぱりGB/FBが低いもんね。

ちなみにあのマイク・トラウトは、今季GB/FBが0.49、FB率が49.2%で、ホームラン41本。

フライボール革命の申し子と言われてたアーロン・ジャッジの今季のGB/FBが1.25、FB率が32.4%でホームラン27本。

やっぱりGB/FBが低い方がホームランは増える傾向にあるね。

アーロン・ジャッジで言えば、52本のホームランを打った2017年のGB/FBは0.81だったからね。

 

ただ割と広角に打ってるみたいだし引っ張り専門とまでは言えないから、甲子園でも左に流してホームランってのもある程度期待はできると思うよ。

 

ちなみにボーアの打球傾向に似たタイプだと、NPBではオリの吉田かな。

ただ吉田の場合は打率が高いけども💦

NPBでは打率の低い吉田みたいな感じになるかもね✨

ボーアの打球傾向(スタットキャスト)⚾

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■指標

Barrels・・・バレルの打球数

Barrel%・・・バレルの打球割合

EV(Exit Velocity)・・・打球速度(初速)

LA(Launch Angle)・・・打球角度

HH%(Hard Hit%)・・・95マイル(約153km/h)以上の打球割合

 

バレルって聞いたことある人も多いと思うけど、ざっくり説明しとくね。

バレルってのは、長打になりやすい打球速度とその角度を組み合わせたゾーンのことで、このゾーンに入った打球は多くがホームランになるんだ。

MLBでは、基本的にこのゾーンに入るようなバッティングを目指していて、コーチもそういう指導を行っているよ。

まあタイプもあるから全員ってわけじゃないけど、スラッガータイプはみんなこのデータをもとにバッティングスタイルを構築している。

 

ちなみにこのバレルに入るためには、打球速度が最低158キロ、打球角度は26~30度が最低必要。

ただ打球速度が上がるにつれて、打球角度は広がっていって、打球速度が187キロを超えると打球角度は8~50度の広範囲でバレルに入る計算になるよ。

 

なので、特に大事なのは打球速度。

データ上、打球速度が150キロを超えると急激にホームラン率が高くなるからね。

そして実は単打も150キロを超えると急激に増えるんだよ。

だからMLBではこの打球速度を最重視してる。

ちなみに大谷はこの打球速度がすごく速くて、平均で150キロ近い数字だよ。

 

ボーアは平均打球速度が142~144キロだけど、これは結構いい数字だね。

ただ打球角度がちょっと低いからねー、この辺がホームラン量産とまではいかない要因かな。

 

でも、NPBでは角度についてそんなに気にしなくてもいいかもね。

MLBより球場が狭いし、バレルが変わるからね。

それにキャリアハイの2017年でも打球角度は10度を下回ってたわけだしさ。

ホームランは25本だったけど、MLBでこの数字ならNPBでは十分だし、データを見ると前回見てもらったようにストレートの対応が悪くなったことと、このバレルを気にして調子落とした気がするよ。

ストレートの平均球速はMLBNPBとでは全然違うし、まあ今季3Aで見せたスタイルでやってくれればいいんじゃないかな。

 

というわけで、今回は打球傾向を見てきたわけだけど、どうでしたか?

MLBのトップスラッガーたちに比べればあれだけど、なかなかいい数字だと思うけどね?

広角にも打てるし、この打球傾向データだけを見れば、十分活躍できる感じだと思うよ。

 

 

ここまで何回かに分けてボーアのバッティングについて考察してきたけど、問題はやっぱり左投手への対応と緩急差かな。

セ・リーグは技巧派が多いから、その辺をどう対応できるか。

もし中軸としてフル出場を期待しているなら、どっちにしろガマンが必要だね、ベンチもファンも💦

打率は期待できないかもしれないし、三振も多いだろうけど、ホームラン30本はポテンシャル的に十分期待できるはずだからね⭐

 

ちなみにこのボーアシリーズは次回が最後。

最後は走塁と守備についてお話しして終わりにする予定だよ。

 

じゃあまたね!
 

虎太 f:id:totoraseijin:20190302135036j:plain

 

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