【原口復活】ただただ泣けてきた。今日だけはその余韻に浸りたい。
ロッテ3-11阪神
勝:メッセンジャー(3勝5敗0S)
負:涌井(3勝3敗0S)
その男がベンチ前に姿を現した瞬間、ZOZOマリンスタジアムは異様な雰囲気に包まれた。
あまりの歓声に、思わず打席に立っていた高山が何事かと辺りを見回す。
そしてついにその名前がコールされると、その男は観客席に頭を下げてゆっくり打席に向かっていく。
その背中に日本中の熱い想いと期待を背負いながら。
原口文仁。
ガンからわずか半年で一軍の舞台に戻ってきたその男の登場で、それまでのゲーム展開はもはや何の意味も持たなくなっていた。
初回の鮮やかな先制劇も、梅野、糸井、マルテのホームランも。
原口のためのただの露払いでしかなかった。
カウント1-2。
追い込まれてはいたが、原口にはまったく関係なかった。
大病から戻ってきた男にとって、これまでのことを考えればそんなことは些細なことだったのかもしれない。
そして4球目。
甘いスライダーを見逃さずバットを振りぬくと、あわやホームランかと思われるような鋭い打球がレフトフェンスを直撃。
ヘッドスライディングで二塁に滑り込み、右こぶしを振り上げた。
タイムリーツーベースヒット。
こんなドラマがあるだろうか。
これは本当に現実の出来事なのか。
貴重な交流戦初戦を大勝したことも、メッセンジャーに勝ちがついたことも、今はどうでもいい。
今日はただ、この原口という選手を心から称えたい。
もう顔は涙でぐちゃぐちゃだけど、このまま眠りたい。
そしてロッテの選手から記念球が戻ってきたとき、なんとベンチから飛び出して自らそれを拾いに行った矢野監督。
選手たちはもちろん、自分のことのように喜ぶ監督の姿を見て、また号泣。
このチームは強くなる。
そう確信した瞬間だったよ。
今日のゲームについてはもういいでしょう。
なんか今は書きたくないんだ。
みなさんごめんなさい。
最後に、敵味方の垣根を越えて温かい声援を送ってくれたロッテファンのみなさん。
どうもありがとうございました。
でも明日になればまた真剣勝負の戦いが待っている。
明日も勝つばい!
じゃあまたね!
虎太
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