【徹底分析】無双・近本の打撃を虎太がセイバーメトリクスで検証☆~後編
どーもどーも虎太🐯です。
昨日、近本が背中の張りで途中交代っていう、ショッキングな出来事があったけど、大事に至らなさそうでひとまずホッとしたよ。
自分から申告したそうだけど、さすがだね。
新人だと出ることを優先して黙ってるのが常だけど。
冷静に周りが見えてる、客観的に見えてるってことだね。
まあまだ新人。
疲れもたまってるでしょう。
連続安打を続けていたことで気も張っていたでしょう。
ちょっと無理しちゃったかな?
まあ2~3日休んで完全な状態にしてから戻ってきてくれればいいよ。
さてさて、それでは気を取り直して前回に引き続き無双・近本の打撃を徹底分析してみるよ。
しかし前回の記事を見ていただいた方はわかると思うけど、すでに比較対象がヤクルトの山田とか広島の鈴木誠也レベルなんだよね。
もちろんまだこの2人には及ばないんだけどさ、もう近本はそのレベルと競う数字になってるってことがスゴイよね。
まあ近本の場合、ホームランバッターじゃないからタイプとしては違うんだけども。
じゃあ今回もセイバーメトリクスの指標を使って丸裸にしていくよ。
※尚、データの出典はDELTA社の1.02ESSENCE of BASEBALLと、データで楽しむプロ野球から引用しています。
※数値は5/3ゲーム終了時点のものです。
球種別打撃結果
wFA/C・・・ストレート100球当たりの得点増減
wFT/C・・・2シーム100球当たりの得点増減
wSL/C・・・スライダー100球当たりの得点増減
wCT/C・・・カットボール100球当たりの得点増減
wCB/C・・・カーブ100球当たりの得点増減
wCH/C・・・チェンジアップ100球当たりの得点増減
wSF/C・・・フォークボール100球当たりの得点増減
wSI/C・・・シンカー100球当たりの得点増減
わかりやすくするために他の選手との比較もしてみたよ。
こうしてみると近本は苦手な球がはっきりしてるね。
2シーム、カットボール、シンカー系が極端に苦手。
打つ瞬間に微妙に動く球に対処しきれないってことだね。
ストレートには強いから、ストレートと思って振りにいってミスショットって感じかな。
まあこの辺はプロとしての経験かなって思うよ。
社会人時代とはこういう球のキレも違うだろうし。
逆にカーブとかチェンジアップは得意で、緩急差にはしっかり対応できていることから、バットコントロールはできているわけで。
だからもう少しプロの球を見ていく中で、この手元で微妙に動く球への対応も少しずつ改善されていくと思うよ。
しかし鈴木スゴイね。
全球種でプラス値って。
でもこういう数値を見ると得意な球と苦手な球がわかっておもしろいでしょ。
コース別成績
■対右投手
■対左投手
※赤い囲みがストライクゾーン
これで左右投手別で得意・不得意のコースがわかるよ。
まず右投手については、真ん中は当然として内外角きっちり仕留めてるね。
これだと投手は大変だ。
内角寄りの高めを攻めるしかない。
それでも少し下に来たら打たれちゃうしね。
高めのボールをファールでカットして、内よりの低めの球を見極められれば、ヒットの可能性が高いよ。
左投手についてもやっぱり高めが苦手みたいだ。
ただ特筆すべきは左投手が左打者を攻めるときのセオリーである外の低めに強いってこと。
それで対左投手の打率が高いんだと思うよ。
ただいくら外の低めが得意でも、ストライクからボールになる球はやっぱり打てないから、その辺の見極めが大事だね。
だから近本は高めを全部カットして、低めの外のボールゾーンに逃げる球を見極められれば、かなりの確率でヒットにできる。
しかしピッチャーからすれば、相当制球力が良くないと抑えるのが難しい、厄介なバッターだね、近本って。
打球傾向
GB/FB・・・ゴロフライ比
LD%・・・ライナー率
GB%・・・ゴロ率
FB%・・・フライ率
Pull%・・・引っ張り率
Cent%・・・センター方向率
Oppo%・・・流し率
これもわかりやすくするために比較してるよ。
近本はやっぱりゴロ率が高いね。
山田とか鈴木みたいなホームランバッターとは、はっきり違いが出てる。
打球の上がり具合からいくと丸と青木の中間。
典型的な中距離バッターってことがわかるね。
そして逆方向へのバッティングが多いこともわかる。
っていうか引っ張る率の2倍!
プルヒッターの山田との違いw。
ただこういうタイプって非力なスぺ単が多いんだけど、近本の場合、甲子園のライトスタンドに叩きこむ小力もあるからね。
相手からしたら厄介だと思うよ。
守備を左寄りにしようとしても右に大きいやつが飛んでくることもあるからね。
ちなみにセ・リーグでプルヒッターNo.1はDeNAのロペスで61.1%!
バレンティンもバティスタも50%を超えるから、外国人はやっぱり引っ張る人が多い。
だから外国人にはストライクからボールになるスライダーが有効なんだね。
打撃総合指標
wOBA・・・1打席あたりの得点貢献度
wRC+・・・得点貢献を平均値(100)と比較
WPA・・・平均的打者と比較してどれだけ勝利期待値を増減したか
Clutch・・・自身と比較して重要度の高い場面でのパフォーマンス
最後に総合的な打撃指標を見てみるね。
ちょっと難しい指標もあるかもだけど、比較するとなんとなくつかめると思うよ。
まずOPS。
これはよく見る簡易的な総合打撃指標だね。
一般に.900を超えると一流打者っていわれてるけど、近本すごい!
ちなみに5/3時点でのOPSランキングではリーグ5位!
次はwOBA。
1打席あたりにしてどれだけ得点に貢献しているかを表す指標。
平均が.330程度だから、いかに近本の数字がすごいかわかるね。
ちなみにこれもランキングにするとリーグ6位だよ。
次はwRC+。
これは打者が創出した得点数に対して平均値を100として比較したもの。
パークファクター(球場ごとの結果の偏り)も考慮した数字だよ。
近本の158って数字は平均打者より1.58倍得点に貢献してるってことを表してるんだ。
これもランキングにするとリーグ6位の数字だね。
次はWPA。
これはある局面において平均的にどれだけ勝率が見込めるかっていう勝利期待値ってのがあるんだけど、それをもとに打者がどれだけ勝利期待値を増減させたかって指標。
通常セイバーメトリクスの指標って、場面、状況に左右されない中立な視点から出すものが多いんだけど、これは勝敗を左右する重要な局面でどれだけ貢献できたかを評価するから、単なる得点圏打率とか以上にチャンスの強さを表す数字だね。
つまりざっくりいうと、チャンスに強いと上がる数字で平均値は0だよ。
ちなみに近本の1.24ってのはリーグでなんと4位!
となると、チャンスでどれだけ近本にまわすかが重要だね。
タイガースで言うと、チーム2位の福留が0.71、3位の大山が0.44、梅野に至っては打率が高いにもかかわらず0.05だから、この近本の数字がとんでもないことがわかるね。
最後にClutch。
これはWPAが平均的な打者と比較した数字であることに対して、自分自身と比較して、いかに重要な場面で打っているかを表す指標だよ。
これもチャンスの強さを表す指標だけど、ただ通常の場面では打てないけど、チャンスになると急に打つバッターは数字が上がっちゃう。
だからもっと試合を重ねてシーズン終盤になると大きく変わる可能性が高い数字と言えるね。
ちなみに近本の数字はリーグ3位。
そしてリーグ1位はなんと大和で0.66。
ついでに言うと福留が2位で0.56、大山も0.51で5位にランクイン!
近本は打率も高いから信ぴょう性があるけど、特に福留は打率との差がすごすぎて。
この状態が続いたら、数字上、福留はチャンスのときだけ本気出すってなっちゃうよ。
マジか福留!
ある意味すごいけどもw。
まとめ
以上、前・後篇に分けていろいろ近本を分析してみたけど、どうでしたか?
とにかく言えるのは、近本が尋常じゃない数字をたたき出してるってこと。
当然今後はマークも厳しくなって、思うような数字が出なくなるかもしれないけど、
経験値をすぐに自分のものに吸収しちゃう能力の高さで、乗り越えていってほしいし、それが出来ると虎太は信じてるよ。
じゃあまたね!
虎太
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